老人福祉センター「やすらぎ荘」は存続・建て替えを― 藤沢市が継続使用しない方針を明らかに

活動報告

藤沢市は老人福祉センター「やすらぎ荘」(稲荷)の今後について「継続使用しない」とし、事実上の同施設の廃止方針を、2月4日に開催された市議会藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会で明らかにしました。

同委員会で示された「第4次藤沢市公共施設再整備プラン(案)」では同施設について「すでに築55年を経過しているため、延命化の可能性はありません」とされ、「今後の整備にあたっては、近隣にある施設や今後建て替えを検討している施設との複合化の可能性も含め、整理を進めていく」と明記されました。市は入浴事業についても、「光熱水費などのランニングコストが高額になっている」、「一部の利用者に多額の経費がかかっていることからサービスの公平性の観点からも課題である」との理由をあげ、同事業を廃止することを明らかにしています。

そもそも老人福祉センターやすらぎ荘は老人福祉法に基づいて高齢者の生きがいと健康づくりのために1969年に開設され、24年度は9月末まで延べ約1万8,000人が利用。陶芸や卓球、麻雀などのサークル約50団体が活動の拠点としています。市が主催した説明会では、「活動には50年の歴史がある。設備に会員が費用を出している。どう考えているか」(陶芸サークル)、「蘭や観葉植物、温室はどうなるのか。なくさず建て替えをしてほしい」(園芸サークル)など不安の声が相次ぎました。

私は同委員会の質疑で「廃止ありきではなく、やすらぎ荘は建て替えたうえで存続を」と市に強く求めました。

やすらぎ荘以外の老人福祉センターの今後について市は、湘南なぎさ荘(鵠沼海岸)については、地域共生社会の実現を目指した施設として、鵠沼市民センター等との合築化による再整備を進めていくこと、こぶし荘(下土棚)については、現行の食や健康づくりなど、高齢者の生活支援としての機能を持つ施設として、当面現状での運営を継続して実施していくこととしています。

高齢者のみなさんの生きがいづくりの場をなくしていいのでしょうか。みなさんのご意見・ご要望をお寄せください。

お問い合わせ

ご意見・ご相談、お待ちしております。

電話

0466(86)1290

住所

藤沢市遠藤866-13スーパースター201

グーグルマップ