藤沢市議会では介護される方だけではなく、介護「する側」であるケアラーにもあたたかい行政の支援が行き届くようにするため市民のみなさんの声を聞きながら、(仮称)「藤沢市ケアラー支援に関する条例」の制定に向けて2023年9月に政策検討会議(※1)を設置し、議論を進めています。
これまでは藤沢市のヤングケアラー(※2)調査を2016年に実施した学識経験者からの意見聴取やケアラー支援に関わりのある福祉部や社会福祉協議会、教育委員会などから実態の聞き取りを行ったほか、他自治体の条例について研究作業を進めました。 今年2月には市議会主催のシンポジウムを開催し、条例制定に当事者の声を反映させるために元ヤングケアラーや在宅介護者の会「ほほえみの会」、肢体不自由児者父母の会など当事者団体を交えての意見交換を行いました。
今年3月以降は作業部会を設置し、他市のケアラー支援条例の研究やシンポジウムの開催結果などを受け、政策検討会議のメンバーが条例の文案作成を進め、条例(素案)として取りまとめを行いました。条例案は前文で「ケアをされる人とケアをする人の声や希望を政策に反映し、『誰一人取り残さない』藤沢をつくる」ことを謳い、藤沢市に対してケアラー支援計画の策定と計画の検証と評価を行うためのケアラー支援協議会の設置を義務づけています。
ケアラー支援条例(素案)に対するパブリックコメントが6月17日(月)から7月16日(火)まで実施されています。パブリックコメントは下記の藤沢市議会ホームページから提出することができます。ぜひ皆さんの声をお寄せください。
議会からのお知らせ|藤沢市議会 (city.fujisawa.kanagawa.jp)
※1 政策検討会議は議会の政策立案の機能を強化し、積極的に政策提言をするために議会内に設置された会議体。各会派から推薦された議員が活動しています。共産党からは、みむら耕太郎が参加しています。
※2 家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子どものこと(日本ケアラー連盟)